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  • 2010.01.27 Wednesday
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一定期間更新がないため広告を表示しています


投稿遅滞について

きのう、友達と新宿で飲む約束をしていたところ、時間間際になって

<ごめん、遅れます(>_<)>

ときた。どのくらい?と返すと

<一時間(>_<)>

とのこと。まあいい機会だよねー、と気を取り直して紀伊国屋に行った。

地元は田舎なので駅前の本屋もそう大きくはない。
短歌コーナーなんて棚一つ。それも俳句コーナーと共同で、である。
なもので、天下の紀伊国屋の短歌コーナーがどんなものなのか、何を売っているのか、興味津津。
まさに新しい町の武器屋に向かう勇者の心境である。

ハイテンションで階段を軽やかに駆け上がり、やってきました短歌コーナー。

二面もある。しかも俳句とは別に、である。
すげえ。超すげえ。
あ、ハアハア言ってるのは階段を登ったからだ。他意はござらぬ。

はあはあはあ、ん、はあはあと棚と見つめあい続ける俺。
実を言うと、来ることが目的だったのでそこから先の用事はなーんもない。
だからと言ってまっすぐ帰ったんじゃ暇つぶしにならぬ。
はあはあ、どうし、よう。

そんな俺に天使が降りてきた。


俺の横(偶然にも、短歌コーナーの前である)に、女の子が現れたのである。

フットサルと盆栽があったとしたら、短歌は相当盆栽寄りであるとされる。
そんな短歌の棚の前にでハアハア言う野郎の隣に立つ彼女。
俺は宮崎アニメが大好きなので勇敢な女の子が大好きだ。
恋、である。

恋に落ちたはいいが、相手の顔も知らないようではよくない。
ガン見するのはマナーに反する気もするので、目の端で様子をうかがう。

黒髪眼鏡っこ。さらに貧乳。
俺は、芽生えたばかりの恋がたけり狂う熱愛へと変貌するのを感じた。

欲望の街・新宿でかばんの類を持っていないところをみると、本当に天使かもしれない。
それならいっそ裸で出てくたほうが気が利いてる、とおもったひとには猛省を促す。
裸より着衣のほうがエロい。
そして、私服とは究極のコスプレなのだ。

そんなこんなで目をハートにしながらハアハア言い続けていると、彼女は一冊の本を手に取った。

「土曜の夜はケータイ短歌」

え、歌人なの?歌人なんだ!歌人!!
なんつーか、オトコノコって自分の趣味とか共通点があるとグッと来るじゃないですかぁ。
ようは、いよいよ話しかけたくてたまらんのである。はあはあ。

こんばんわー、短歌すきなんですかー?投稿されてたんですか?

よし、これでいい。結納までの段取りは決まった。

しかし、困った。困ったぞ。
俺はケータイ短歌の放送で採用されたことがない。名乗る名前がないのだ。

たしかに、最近かけているメガネは穂村弘に似ている。
声は斉藤斎藤そっくりだし、写真には親指を立てて笹公人ふうにおさまることが多い。
頭の形は枡野浩一に匹敵するくらいボウズ向けで、オタ知識は黒瀬珂瀾にも負ける気がしない。
ピアノのうえでしたことがあるから、加藤治朗に通じるところもある。

しかし、名乗る名前がないことにはかわりがない。

第一、俺のビジュアルを考えてみろ。
穂村風のメガネの兄ちゃんが親指を立てながらちょっと高い声で、そして妙に形の良い頭で、
「ぼ、ボカァ、ガンダムだとMK2がすきで、あ、ガンダムって一言にいってもRX78の二号機が厳密にいえばガンダムなんですけど、ま、つのがあればみんなガンダムになっちゃうんですよブフフ。
で、MK2が好きなんですけどべ、別にエマ中尉萌えとかぜんぜんないんですけど。っおふ。
それと、ピアノのうえでしようじゃないか」
とかいってみろ。
そして彼女がアメリカ人だったりしてみろ。
懲役ウン百年だ。それも凶悪犯ばかりが集まる刑務所で掘られたりしまくった挙句、「事故」で獄中死したりするのだ。

ああ、困った。困ったぞ。せめて、せめて名前か金か美貌があれば・・・。
(彼女が本を手にとってからここまで、ジャスト1秒)


俺が決死の思いであれこれ考えつづけていると、彼女はぱらぱらぱらと本をめくってあっさり去った。
ほかに形容のしようがないほどあっさりと。

俺はしばらくひとりでハアハア言ったあと、割と本格的に悲しくなった。

もし俺に名前と金と美貌と、ついでに地位と権力が あったとして、
そしてこれが本当に恋だったとして、俺は彼女に声をかけられただろうか。
俺はいつもどおりもんもんとしたまま下を向いて、何かを探すふりをしてやり過ごしたんじゃないか。
嫌われなかった、という部分に安心してずっとそのまま年だけとっていくんじゃないか。
・・・・・・・・・

結局わけがわからなくなった俺は文庫版「現実入門」を買って帰ったとさ。ちゃんちゃん。

と、いうことがあったあと飲んでたら翌日になっていたので、毎日更新記録が途切れちゃいました。
以上、自分へのいいわけ。


*だいぶフィクションです。名前を出した歌人さん、ごめんなさい。


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  • 2010.01.27 Wednesday
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